なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

もやもや

問題の定義は、答えを作る過程においてとても重要な視点だと思う。問題を適切な範囲や深さで定義することができれば、答えをつくりやすい。ある程度、うまく絞り込まれれば、その範囲で考えればよいので集中すべきポイントがクリアになる。自分の場合、創造的な思考のとき、自分が何を考えているのかがわからないことが多く、なんとなくのイメージだけがある。そのもやもやとしたものの輪郭をきりとっていければ、ことばになり、ひとにつたえることができ、論理的な整合性をも検証することができるようになる。輪郭は幾何学的なイメージを何パターンかもっておきそれとぶつけていることもある。直感的に認識できるイメージなんて限られているので、いい絵をいくつもストックしておく。両方向からのつなぎ。発散と収束。でも深くつめきれていない状態だと、自分でも理解できていないので、イメージを伝えようとして当然人には伝わらない。またおとしこめたとしても、絵や文字は一部だという理解がないと伝えたいことはうまく伝わらない。テクニックを駆使して、できるかぎりピタッとくるチャートや表現を使うようにはしているものの、相手の反応をみた返しに勝るものはなく。逆に、クソみたいな資料でも伝われば問題なく。伝えることが目的なので、もし創造フェーズにおいて、同じようなイメージを共有できたのであれば、それはそれですばらしい。それってこういうことですよね、と相手の頭を整理してあげることを仕事にしている人がいるくらいなんだから。ソリッドにする過程はとても難しい。

サービスとお金のつながり

サービスとお金は独立なようで、独立でない。これまでサービスとお金に依存関係はないと思っていた。サービス(ベネフィット)とその値段は別のロジックで決まる。これこれでは正しそうだけど、完全に独立しているわけではなく、そのつながりがみえにくくなっているだけだという視点。DIの方々が書かれた「ビジネスプロデュース戦略」、その続編の「ビジネスプロデュース成功への道」によると、構想とビジネスをつなぐためにフック(顧客を惹きつけるツール)と回収エンジン(お金を儲ける手段)があり、そのふたつは離れている。要は、構想がまずあり、そのなかで、フックと回収エンジンが位置付けられている。ぼくが考えていたことばに置き換えれば、サービスとお金はつながっている。単体のサービスに値段はないかもしれないけど、サービスがうみだしたベネフィットからするすると他に影響を及ぼしてしっかりとキャッシュインにつなげている。しかもサービスは自社にとどまらない。自分らの事業のポートフォリオみたく狭い枠で考えてたんじゃぜんぜん足りない。新事業の創出はもはや、外との連携で動かざるを得ない。おそらく事業をやっている人たちはこのことに気づいている。結論としてして新しいことをやるなら新しい人たちと組むしかないって方向性はありきたりだけど、世の中の動きとしてやっぱりそうなのかと。

どこまで知っておくべきか

社長はすべての自社製品を細かくを知っているわけではない。言われてみればあたりまえだが、自分の専門分野があって、その分野には興味を示して深く入るけど、それ以外は数値はみるけど、それぞれの担当に任せている。特に、外資で買収して拡大してきた会社はなおさら、製品ごとの縦割り管理の傾向が強い。製品ラインのトップがいて、市場や顧客のことなんかは彼らがいちばん詳しい。裏を返せば詳細を知らなくても会社経営はできる、とも言える。実際の社長から伺い、重みがあった。

ノイズが消える

noteでささった記事があったのでピックアップ。「ノイズが消える」というのはこれまでに聞いた結婚する理由のなかで、もっとも納得感のある理由だと思った。ほんとうにめんどくさい。あの子をものにしたいとか、あの子のことが忘れられないとか、あの子のことが気になるとか、結婚とはそういう邪念を振り落とす儀式なのかもしれない。女関係の話は男である以上、なくすことはできない。そしてあれやこれやと思いをめぐらしながらセルフトークに入り込んでくる。考えるべきことはほかにもたくさんあるはずなのに、答えのでないテーマでそのリソースを消費するのはもったいない。強靭なメンタルをもってして、自分でその線引きができればよいけどなかなかできることではない。結婚とは、男女に関わる思考コストを減らすために、契約して公開することで、ソリッドな事実として宣言し、環境を固めるというソリューションか。円満な家庭を築くことが前提ではあるけれど…

参考)独身こじらせ男に結婚がもたらした予想外の好影響
https://cakes.mu/posts/16452

強過ぎて引く

アルファ碁どうしの対局をみた人間のコメントが味わい深い。朝日新聞によると「遠い未来で行われている対局のようだ」「わけがわからない。人間が打つ囲碁と同じ競技とは思えない」「強さが棋士の絶対的な価値ではなくなり、囲碁の魅力を伝えるなど他の役割の比重が高まるのでは」など。
甲子園を目指してる球児たちのとこにいきなりメジャーリーガーがやってくると、レベルの差に愕然として逆にやる気をなくす的な。もはやそんな類の差ではなく、現実にはあり得ないと思っていたマンガの世界の話か。星飛雄馬じゃね?的な。人の想像を超えていたという意味ではそれ以上か。極めてクリエイティブな仕事をしている。絶対王者がAIという世界。強さではない価値…人智を超えたエンターテイメントか。

ビジョンの共有

あってるのに結果がでないから間違ってるよねていう判断がくだされるのは、なんも言えないのですが「あってるのになんでわかんねーのかなぁ」というもどかしさは残ります。結果がでるまで、一緒にがんばりましょうという具合にクライアントと握れるかどうか。これがのちに響く。そのインパクトはでかい。真逆にふれる。お金もらってこちらのノウハウをためることができるか、案件ごと失うか。離れてしまう要因は、あってるよねと思ってもらえていないことが大きくて多少なりとも難しい状況だったとしても同じ方向性を共有できていれば無理してくれる。相手の立ち位置を考えながらのこちらの要求を通すという難しい話。

そう思うから

そう思うからとしかいいようがない。という理由は正しくて(とくに何年か後の話の場合)、そうだとするとじゃあ何で決めるんかってところは、直感とか自分の感性とかあいまいなものしかなく、やる気あります的なマッチョなアピールでさえ訴求できる要素になり得る。ビジネスだとそういうファジーな理由で決断されるとこまるからそれっぽい難しそうな理屈をつけてこねくり回すんだけど、未来予想なんてだれも確かなことが言えないわけで、いくらがんばっても条件付き答えしか出せない。じゃあ降水確率80%で雨が降ると予想して傘を持ってくみたいな話はあたりまえすぎてつまらないし、だからと言って60%ならどうか、とかそういう話でもなく、この場合、雨が降るか降らないかではなく、傘はもってたほうが落ち着くとかいうちょっとズラした答えのほうが強かったりする。それはそのひとにたまたま響いただけで万人に受け入れられるわけじゃないけど、答えがないのだから答えはこれですよと決め打ちしてハマる人にはハマる。