なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

世の中カオスだという話

いろいろなことが同時にふりかかってくると関係があるように思えるけど、それぞれ異なる目的をもっていて異なる力が働いているからたまたまそのタイミングになっただけで、本来的にはなんの因果関係もない。

いわゆる「認知バイアス」の一種かもしれないが、よくよく考えると結びつけるという行為自体がとても不自然なことで。

フランスの偉大なる哲学者ドゥルーズは、構造主義を越えようとして、世界は樹形図的には整理できない、というところにいきついたらしいが、自然は可塑的ではない。ある日突然地震が起きる。ある日突然ひとが死ぬ。それが自然。日常の断絶に意味などない。

事象を関係づけて「○○だから○○だ」とか「○○と○○は近い」などと整理するのは、世界が統一ルールでできているならまだしも、それはあり得ない。整理できることのほうが少ない。狭い対象で狭いルールに従って理解を手助けするためにわかりやすさを追求したものに過ぎず、整理するという行為そのものが自然現象を人工的な世界に引っ張っていて、自分のレンズを通してゆがめてしまうことにほかならない。

自分ではコントロールできないことを「運」と呼んでいるけど、運が結果を左右することは大いにあると思う。どこまでが自分の実力でどこまでが運なのだろうか。変化に対応できる生物が・・・というダーウィンのあれは言い換えると、運を味方につけたものが勝つ、とも言えるような気がする。

人と人との出会いは文字どおり"たまたま"で、奇跡的なことだと思う。そのなかで、誰を選ぶかなんてのはそのときどきで変わる。