現状不満の爆発力
そういえば、Brexit直後はLINEでこんなコメントをしていた。
---
海外のマーケット感覚がないので今回のインパクトにぜんぜんリアリティがなかったのですが、昨日の◯◯さんの話を聞いていくつかニュースをみましたところ、市場関係者はほとんど否定的で、やや乱暴にいえば、市場関係者=グローバル化=富裕層=少数のインテリ、でこの人たちとの対立構造が、ローカル=貧困層=大衆市民、なので後者が勝ったということに揺れているという印象をうけました。
データみてないので、ステレオタイプな見方かもしれませんがこれは、ピケティの「二極化」や冨山さんの「G型L型論争」に近いところもあり、これに対してモノ申したい人たちは多いでしょう。その意味で、本案件の誰得?問題は、いまのところ経済学者や記者などこれをネタにして食ってる人たちだというのがぼくの見解です。
社会システムは一部のレベルの高い人たちによって作られているという現状と、その社会システムにのって生活しているプレーヤーは、レベル的には中の下よりしたの層が大多数を占めているというアンバランスさが、国民投票というきわめて直接民主的な手法で問うたために、感情的に崩された感じですね。
イギリスの田舎のヤンキーとかは、グローバル化は避けられなくて、自分たちだけの閉じたコミニュニティではやっていけないことはわかってはいる(?)けれども「普通に考えておかしいだろなんでおれらこんな状態なんだ!」という尾崎豊的なエネルギーも感じずにはいられない。
経済だけじゃなくて政治的な見方もできるし、いずれにしてもこれはめちゃくちゃに盛り上がる話題になりますね。ネットだと「リーマンショックに匹敵する」とかいうワードも飛び交ってますし。リーマン以降とかもう死語だろ。
---
尾崎豊でいえば、今回の大統領選に関しても世の中には尾崎とからめて記事を書かれる方はやっぱりいて、とても素晴らしい記事なのでリンクさせてもらいます。
◯ドナルド・トランプと尾崎豊の共通点―アメリカ大統領選を「自由」の視点で斬る
http://globis.jp/article/4869