なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

センス

感性やセンスと言われている感覚は、よいものをみたり聞いたりしないと磨かれない。自分の感覚なんて、自分の感覚ではなくこれまでに見た、聞いた、感じたことの総和で、そのエッセンスに過ぎない。

絵画や建築物は、理解しようとしなくてもただそれを鑑賞するだけで十分。言葉にして意識しなくてもなんかすごいものをみた程度でインパクトがある。

そもそも理解できないことのほうが世の中には多くて、理解しようとすると、色やら構図やらテクニカルな話になりがちだけど、そこではない。知識と紐付ける姿勢は文字どおりナンセンス。

画家や写真家や音楽家や舞踏家などのアーティストは、表現の手段が違えど筆やカメラや楽器や身体を通して思いを伝えている。その人たちがどう見えているか、どう感じているか、各々のセンスをアウトプットしている。

その世界で、いわゆるプロと呼ばれる人たちは表現の基盤として最低限テクニックは身につけているけど、そもそも思いありきにみえる。思いがあって技術があってそのうえで表現している。どこかの写真家が「ぼくカメラ嫌いなんですよ」と言っていた。まさに、伝えたい思いや見えている風景にフォーカスしている。

直感的に気持ちいい配色はあって、ハマる構図はある。でもそれは後付け。むしろ、なんどもリセットしてはじめてみたときに気持ちいいところをハズさずつくれるか。いいものをいいと感じられるか。よくわからないけど気持ちいい。一瞬で響く。それだけ。