なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

マリノスの判断は正しい派だ

マリノスの判断は正しい派だ。経営判断に現場が追いついていないだけ。俊輔は象徴的な存在だったからたまたま移籍がフロントのフォルトのように取り上げられているけど、選手だって横浜マリノス株式会社から給料もらっている従業員なのだから、会社が赤字である以上、手を打たないとどうしようもない。プロスポーツチームである以上、利益を出さないといけない。

赤字で親会社から補填してもらっている時点で間違っていて、それが常態化してしまっていたために、正しい方向に修正しようとすれば、歪みが生じる。やり方をドラスティックに変えたのだから違和感があるのは当たり前だ。長い間在籍していた選手がいきなり年俸の大幅ダウンを提示されて「正当な評価がされない」と思うのもわかる。「純粋にサッカーのことだけを…」というコメントもわかる(だからこそ代理人というプロがいて、プレーの話とマネジメントを切り分けている)。サッカーというピュアな世界に限れば、カネの話より、サッカーに集中したい。サポーターからすれば「もっとやり方あったんじゃねーの」「そんなの関係ねぇ、おかしいだろ」というのもわかる(実際、日々の練習にマリノスではなくシティのやり方を浸透させようとしているといった記事もあった)。選手は唯一無二の存在だし、日産サッカー部からの歴史もある。心情的には、これまでの"実績"があるから清算できない。
そんな単純に、経済的な論理で割り切れない。マリノスでユニホームを脱ぐと決めていた男が、(ポジショントークかもしれないけど)マリノスの長谷川社長に最後まで感謝していて、そうとう粘ったんだなと感じる。シティの考え方、選手の思い、両方わかる社長が、ぎりぎりまで妥協点を見出そうとした証じゃないだろうか。

だけど、だけれども、そういうのすべてをひっくるめて、仕方あるまいとぼくは思う。会社は赤字では持続できない。目指すべき方向性は間違っていない。シティの利重さんはビジネスサイドの人間で、やるべきミッションを粛々と進めているようにみえる。スポンサーシップの考え方はコストではなく、投資だと言っている。チームを強化して回収する、そしてチームに還元する。そのためにベストだと思われる手段をとる。完璧に正しい。
マリノスって2003年の岡田監督のころドラゴンとかいたんだなぁ。過去に強い時期もありましたね。来シーズン新体制で優勝したりすれば、おもしろくなるのになぁ。