なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

システムは必要だけど十分ではない

パッケージ的なシステムを売る商売は終わっていて、ビジネスモデルや事業とセットで提案しないと売れないそうだ。そらそうだろう。システム単体で考えた場合、導入コストを回収できるのは先の話だし、直接的な費用対効果なんて根拠がない。生産管理や会計は、クラウドの流れなようだけど、サーバーがイントラかウェブかの違いなだけで機能としては大差ない。導入や管理コストが減るといったコスト削減の効果はあるものの、ビジネスとしては先細り。クライアントの事業に直結していない仕事、もっというと売上につながらないような仕事は、なくなると思う。製造業でいえば、CRMもSCMは90年代にいくとこまでいっていった。そんなことよりいかにして新しい製品、サービスをつくるかというメインストリームにのり、アップルではないが、自分自身が感動できるものをつくるべき。そのとき、システムはあくまでその製品やサービスの黒子で、必要ではあるが、それだけでは足りない。システムが目立ちすぎるサービスは失敗する。例えば、IBMのワトソンはすごい。だけどビジネスとしてはどうか。世界を変えるサービスの要素になるポテンシャルはあるけど、人間の欲望にあわせにいってうまくなじむように落とし込むサービス設計はこれから。ワトソンありきではなく、この問題にワトソン使えるんじゃね?っていうのが出てきてはじめてああこれは素晴らしいとなる。