なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

個別事象と全体最適

個別事象をみればうまくいってないものはある。そらそうだろう。人のレベルはまちまちなので、全員がハイクオリティでできるとは限らない。そもそも新人が10年選手と同じクオリティを出そうとするのは無理。だとすると、新人にクオリティを要求して根性論でのりきろうとする時点で破綻している。破綻しているものが普通だと思われていることほど不幸なことはない。
全体として一定程度のクオリティを担保するには、仕組みを変えるしかなく、その仕組みのうえで動く人間に罪はない。おそらく使う側と使われる側はこうしてできていくのだと思う。システム的にカバーする、個人のレベルによらない仕組み、個人どうしが補完しあえる仕組み、最低レベルの人でもなんとかなる仕組み。そういう仕組みを設計するのが使う側であり、マネジメントの責任なのかもしれない。そしてどんなに優れた仕組みでも、ダメなパターンは出てくるわけで、そういうところに気を取られず、結果、全体としてはうまくいっている、という状態を作り出すこと。狭い範囲がどうしても目に付き、その場で対処してしまうと全体を見失う。個別最適はきりがない。組織的にはむしろダメなやつでも活躍できる組織のが強い。