なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

仕事と事業(続き)

創造性に値段はない。アイデアやコンセプトが仕事を「つくる」原液みたいなもので、これらは「稼ぐ」こととは独立で存在している。稼ぐという話になると、うまくまわすことさえできれば持続するため、事業として成立する。うまくまわす方法は基本的には2つしかないない。時間軸をズラす(借入をして今は赤字だけど将来黒字)か、複数の仕事で融通し合う(赤字事業に黒字事業から補填する)か。
イデアやコンセプトは人間がもともと持っているもので、紀元前の古代ギリシアアリストテレスなんかの時代から言語や論理のフレームに落とし込もうとして自然科学が発展してきた。一方で、事業のようなビジネス寄りの仕組みがちゃんとつくられたのは、それこそ18世紀の産業革命あたりで科学よりぜんぜん歴史は浅い。そもそも科学と事業(資本主義)を無理やり繋いだのだから、創造性と金銭的な指標は関係ないほうがストンとおちる。
アカデミアの文脈で体系化された知識や経験を実社会に応用してお金に換える方法(お金を稼ぐことを目的として事業をおこなうわけではない)が、ビジネスのオーソドックスなやり方で、製造業でいえば、研究開発から企画につなぐ、あるいは、金融業でいえば、偏微分方程式からオプション価格が決める、ということ。科学の最先端はそれぞれが専門的過ぎてもはや直感では理解できないため、いくらどこに投資すべきかはわからない(投資を職業の人にしているひとたちがいるくらいでこれまた専門性が求められる)。そして、世の中には稼ぐという専門性に特化したひと、いわゆるプロの経営者もいる。