なにそれ経営者のブログ

女の子は好き。でも結婚したくない。

ラ・ラ・ランドは選択論だ

ラ・ラ・ランドは詰まるところ選択論だと思いました。ピークでモノにできるか。あのときああすればみたいな後悔は振り返ればいくらでもあって、過去を比べればあのときが最高だったということはわかりますが、現在進行形でいまがピークであるということはわかりません。この先もっといいことがあるかもしれないですし、いまはそのタイミングではないと思って迷うことのほうが普通です。そして多くの人は最高の瞬間に決めきることができず、結局タイミングを逃してしまいます。株式市場で最高値で売りぬくことができないのに似ています。
「恋は自分の思い通りにはいかないんだよ」というメッセージが多くの人の共感を得たのではないでしょうか。好きなのに別れる。元カレを忘れられない。だけど幸せな人生はある。いまが幸せだと信じて生きていくしかない。
夢を追うことと現実をみることの間で2人はすれ違い、揺れ動かされます。相手のことを慮って自分の夢を諦めても、もはや相手はそこに期待していなかったというように、同じことをしても相手のメンタリティによって響くこともあるし響かないこともあります。ベストな選択をしてもそのタイミングによっては全く逆の結論になることがある。結婚はタイミングだと言いますが、2人の人生が独立に進んでいくなかでその歩調を合わせるのは至難の技です。
全体を通して、映像はカラフルでみんなで踊り出してしまうくらいアップテンポな曲が多くてファッションもドレッシーでおしゃれで華々しい世界が描かれているのですが、見終わったあとにもどかしさが残るのは、クリアなハッピーエンディングではなく、最愛の人とは結婚できないという悲しさからでしょうか。人生は悲しくて切なくて重たい。ミアとセバスチャンが出会ったときに流れていた曲(あとで調べたら、曲名は"Mia & Sebastian’s Theme"だそう)の暗さが象徴的で、ラストで走馬灯のように流れるシーンでもこの曲がキーになっています。いきなり踊り出すという世界観にはうまく没入できませんでしたが、この曲は好きです。