なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

みえているひと

フェルマーが最後のページに書いたとされる「Marvelous Proof Which This Margin Is Too Narrow To Contain」はとても示唆的で、考えるヒントになる。まず問いの簡潔さ。問題は誰でも理解することができる。にもかかわらず超難問。そして、フェルマー自身がN=4のケースを自ら示し、それ以外についても解けたと言い切っている。
ミッションやビジョンをかかげ「あるべき未来」を示し、その実現のために会社が存在するという話は、会社成長にともなう(最初からきれいなストーリーはかけない)単なる管理手法のテクニックではなく、情緒的なものでもある。ちょっと照れるようなことでも多くのひとが「そうだよね」と思える理想を堂々と掲げ、本気で信じられるか。何もないと共感が得られないし、人は惹きつけられない。全員が同じ方向を向く必要はないけど、実態だけだとつなぎとめるものがなにもないし、共通の価値観みたいなものも育まれない。自分で納得してないと人は動かないし、やる気もおきない。誰もが自分の価値基準でダサいことはしたくないし、カッコいいことをしたい。カッコいいといえば、スタートトゥデイという会社にはステキな理念が掲げられている。

企業理念
Corporate Philosophy
世界中をカッコよく、世界中に笑顔を

経営理念
Management Philosophy
いい人をつくる

事業理念
Business Philosophy
つながる人を増やす

これくらい簡潔で、かつ、そうだよねと思えるような理念は嘘がないし、多くのひとたちに刺さるのではないだろうか。時代の感性をうまく代弁しているようにすら感じる。未来はわからないけど、そうと思える確固たるイメージがみえているか。おもしろい未来が頭のなかに現実のものとして描けているか。イメージがあれば、身体は現実と違和感があるのでそっちにむかって動く。その妄想がそそられるものであれば多くの人が勝手についてくる。
フェルマーは、結果を出してないのにおれ知ってんだぜっての匂わすのが天才的にうまい。いまの時代だったら投資家からのウケは抜群だろうなぁ。

参考)https://www.starttoday.jp/about/philosophy/