なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

考える時間

1日のうちクリエイティブな時間はどれくらいあるのか。メールを処理することは仕事なのか。アウトプットを短期間に出すことは生産性が高いと言えるけど、例えば5分以内にメール返信することはほんとに生産性に貢献しているのか。意思決定は簡単にできるが、そのあと動かすことを考えると、ステークホルダーを巻き込みながら決めたほうがよいこともある。思いを浸透させずにトップダウンで落とすと、意思決定後の調整コストが高くなって現場が混乱し思っていたほど軌道にのらず、結果として調整してから意思決定したほうが早かったということもありえる。つまり、単純に早けりゃいいとも限らない。
ディープ・ワーク(*)という考え方がある。青フラの井上社長は1年のうちある数ヶ月は会社を社員に任せて、インプット期間としてこもることで有名だ。もともと、社長がいなくても会社はまわらないといけない、会社にいると雑務が多くて、クリエイティブなことを考えるには向かない、という思いから始めたそう。また、海外出張の帰りの飛行機は、誰にも邪魔されず、かつ、刺激を受けまくっているので、最もクリエイティブな時間だ、ともおっしゃっていた。ちなみに、井上社長はMITのカルが「Study Hacks」で「ディープ・ワーク」と言い始める前から「山籠り」を実践されている。神経学者も言っている。「仕事に夢中になっているとき 、不意に電話が鳴ったら 、集中していたことが台無しになる 。たとえそのときには気づかなくても 、脳はその影響を受ける。 」筑波の落合さんは、自分にとってのブレイクスルーは、秘書を雇ったことだと言っていた。事務作業ができない。メールも返せない。だから自分の事務作業を代行する専属の人を雇って、その代わりに自分が2倍以上のパフォーマンスをだせばよいと(実際には500倍くらいは出しているそう)。
何かを遮断することで集中力は高まる。さて何からシャットダウンしようか。


(*)ディープ・ワーク:あなたの認識能力を限界まで高める 、注意散漫のない集中した状態でなされる職業上の活動 。こうした努力は 、新たな価値を生み 、スキルを向上させ 、容易に真似ることができない 。