なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

サブスクリプション

とあるファームの人間がコンサルティングの人月ビジネスは限界だよねと言っていた。人増やさないと稼げないというのはたしかにきつい。それで上位のファームはサブスクリプションモデルに移行しつつあり、中堅以下のファームは人を増やしてコモディティ化しているという。
コンサルティングを開始する前に問題や課題がみえていて、方向性が決まっていればいついつまでに何をしましょうと握れるけど、変動要因が多すぎる状態で予算ありきでうごけば中途半端な状態(やれる範囲で動いて途中で終了するか、無理やり働いて消耗するか)で終わる。プロジェクトが終わったときになんのために高いお金をこの人たちに払ったのかという疑義が生じて双方にとってとてもよくない。確かに先行き不透明な状態で契約しようと思うと投資に近いかたちでとにかくお金は払うからなんかやってくれというざっくりした自由度の高いオファーのほうがやりやすい。人月を積算してコストオーバーしましたこれ以上働けませんていうのは筋違いな気もする。一方でじゃあ全部その投資型の契約にしてしまうとあまりにリスクがあり過ぎるので、確実にリターンが見込める硬いビジネスも同時に走らせる必要がある。ではそのバランスはどれくらいが適正なのか。捨て金と明日飯のお金の比率。死なない程度にいくつか張っておく。コンサルティングに求められることも目の前の問題解決でなくなってきてきるのは確かで、先が読めないなかでどう道をつくってどう進めるかという、本来は経営陣がやるべき仕事にもなってきてきるように感じた。