なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

解決と解消

アインシュタインは「重要な問題は、それがつくられたときと同じ水準の知性では解くことができない」といっている。

The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.

問題を解く方法は解決と解消の2つがあり。その枠組みのなかで解くか、それを問題としないような枠組みをつくるか。アインシュタインは後者の発想だろう。

例えば、プラスの世界しか知らなかったプラトンの時代、2-4=0が当たり前だった。数を量としてとらえていたために、マイナス個という概念は存在せず、2個以上引けば0でしょと。でもマイナスがないと、2-4+4=4となり…2個から同じ数4個を引いて足しただけなのに、2個より大きな4個になってしまう(足し算と引き算は逆の関係であってほしいという思いに反する)。これはおかしいということでやむなくマイナスという概念を創造し「解消」した。いまでは当たり前のように扱っているマイナスも当時はラディカルな発想だったという。

あるものとして誰かが考えたことを与えられると、どうしても帰納的・連続的に考えがちだけど恣意的に与えられた条件を外してみると違った世界が広がる。技術的に条件を外すだけではなく、どうにもならない問いを立てたうえで外す。枠組みの超えかたも重要で雰囲気で超えるのではなく、ほんとうに必要に迫られ、現状ではどうしても納得できないがゆえに超えるべきである。本質的な問題を重要な問題として捉えること。抽象的だけど、何をするにしても大事なことと思う。