なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

ない状態で最適化された世界である状態にどう変えていくか

すでに構築されたシステムのなかで現実は最適化されている。そこに新しいものを持ち込んで「いまよりよくなりますよ」といったところでない状態でできていたのだから、新しいものを取り込もうとするインセンティブははたらかない。たいてい(とくに仕事を流してやっているような人たちは)現状維持の抵抗力は強い。たしかによくなるかもしれないけどやろうとすることは過剰なサービスで押し売りになる。現状の延長線にあればまだ理解はされるかもしれないが、別の路線に乗り換えてくれとなるとますます障壁が高い。
一方で、ある状態を普通にしてしまえば、ないことをすっかり忘れてしまうので使い続けてもらえる。ある前提でものごとを考えるので、ないと文句を言われるような状況にすらなる。顧客はほんとに身勝手だ。ないと気にならないのにあると思われていると期待して文句をいう。例えば、空港にビジネスマンのためにコピー機を置いておけば使う人はいるかもしれないけど、故障したときそれを期待して重要な書類を印刷しようとしていたひととトラブルになる可能性はある。彼女がいればいたでむかつくことはあるけど、いないとそもそも期待しないので平穏に日常が過ぎていく。

どの状態を自分の平均値にするか。だったらやんなきゃいいというのと、だとしてもやりたいのせめぎあい。だめかもしれないけどやってみるという精神性。振れ幅をどうとらえるか。