なにそれ経営者のブログ

女の子は好き。でも結婚したくない。

想定外を引き寄せる

ジャイアントキリングというサッカー漫画がおもしろい。達海監督は「まだおれの想定を超えていない。おれの想定を超えくるところにおもしろさがある」いうようなことをいくつものシーンでいう。でもその想定外は狙って作り出している。同点まではおれの仕事、ここから先は選手の勝ちたい気持ちにかかっている、というように。当然、勝つときも負けるときもある。勝利の女神という言葉がぴったりなのかもしれないけど、一発勝負には運もある。

イノベーションはすべてがサプライズだする考え方がある。自分の意識の外、知らないこと、見えていないことこそに価値が隠されている。それをいかに自分に引き寄せられるか。外にあることは信じるしかない。でもそこにあるということを強くイメージ、こうなるはずだというイメージはある。
達海と椿の共通点で、スカウトの笠野さんが強い敵のときこそわくわくできるところ、という性格をあげている。また、重要な試合のときこそ、「この試合を楽しめたやつが勝つ」ということも選手に伝えている。 戦術や作戦を綿密に組んだうえでの。最後は気合いや精神論めいたものに力点を置いているとこもすき。
キャプテンの村越や広報の有里は達海監督の考えを理解しようとがんばっているけど、達海監督がふざけているわけではないことを理解しているものの、監督の描くそれ以上に大きなビジョンや志には追いつけない。戦略とは「他人が意図せず自分の意図した方向性にもっていく仕掛け」かもしれない。当事者は戦略が仕組まれていることに全く気がつかず、なぜか勝った、なぜか嬉しい、ただそれだけ。勝ちたいという方向性は全員同じだけど、動かしている側しか戦略は知り得ないし、知る必要がない。結果がでればそれでよい。最前線でスポットライトをあびるやつ、裏方で戦っているやつを助けるやつ、その全体をコントロールして動かしているやつ。それぞれがそれぞれの役割を果たす。まさにチームビルディングでもある。単純に弱いやつらが強いやつらを倒すという以上に、いくつものエッセンスが注ぎ込まれた名著。