なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

熱量の低い人たちを動かす仕組み

転職の理由が昇給やらやりがいみたいなものと勝手に思い込んでいたけど、仕事を固定して給料をあげるだけじゃなくて、給料を固定して仕事を減らすという選択もある。成長を前提にしたゲームをしている層と楽をして時間をつくるゲームをしている層がいて。会社は営利団体なので仕組みとして、拡大成長を目指す設計がされていることが多いけど、実際に働く人たち(特に若手)のマインドは、優秀であってもそこまでがちで働きたくない人たちが多くて会社の既存の仕組みとのアンマッチが起きている。となると会社は仕組みを変えるか従業員のマインドセットを変えるかになるが、スタートアップやベンチャーなど勢いのある会社でもない限り、社会情勢の影響は避けられず、会社の仕組みを変えるほうが手っ取り早い。これまで1人あたりの生産性をあげようとがんばってきたけど、生産性は頭打ちになるという前提で(社員はやれるけどやらないとして)、それでも組織としてパフォーマンスがあがる仕組みにしなければならない。平たくいえば、やる気のない人たちでも仕事がまわるような仕組みにする必要がある。労働人口の母数はエネルギーレベルが相対的に低い層のほうが多い感覚で、適度な雇用が会社には求められている気がする。過剰な競争社会は限界がきていて、自発性の放棄はひと昔前の考え方かもしれないけど、一周まわって人間とはそういうもんだとして(もしほんとに仕事が必要であるならば)それでもまわせる仕組みにしないといけない。人間にとって働くことはそもそも不自然でやれモチベーションだとやりがいだのとなんとかごまかして働きたいと管理しようとしたけど、やっぱり嫌なことは嫌なわけで楽な方向に流れながらもうまくのっかれることを人間は本能的に求めている。技術革新が進んだおかげでそれでもまわせる社会がようやくきている。