なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

好きだけど別れる

マリノス斎藤選手の移籍を応援したい。エースの流出はマリノスにとってはたしかに痛手だけど選手が選んだ道なのだから、これ以上、スタッフや会社がどうこう言える立場にはない。
古川社長は「クラブとしては最大限慰留をはかってきた。1日でも早く復帰して戦ってくれることを望んでいたので、残念な気持ちでいっぱいです」とのコメント。クラブ側としては本音であろう。一方、本人は「この移籍は、その恩をあだで返してしまうことになってしまいました。」とコメントを出した。斎藤選手も育ててくれたスタッフへの感謝がマリノスで活躍することが恩返しになる、ということをわかっていて、個人のわがままを許してくれと。マリノスというプロチームのメンバーである以上、マリノスのためにが第一義的になってしまう。でも、日々ともに触れ合えば、マリノスの斎藤だからという理由ではなく、気持ちとしては斎藤だからという理由でサポートしていたスタッフも多くいるように思う。
仕方のないことである。とはいえ、みんながハッピーになれる解はなかったのか。例えば、MBAの留学費を会社に出してもらったら、卒業後、一定期間は転職できないという決まりごとをつくっている会社がある。社員を留める理由としてはわからなくはないが本質的ではない。ぼくなら、社員がその会社を離れるのは、所詮、その程度の会社だったと考える。個人にとってかけがえのない魅力的な組織であれば転職することはないし、その組織を自分の力で動かそうとする。好きだけど別れるという状態は100%ではなく、どこかになにかすれ違いがある。マリノスは生まれ変わる途中だ。マリノスのようなビッククラブがうまくいかなければ、他のチームもうまくいかない。痛みを伴いながら強い組織になるという希望をこめて。明日は新体制発表会があるようです。