なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

縦の関係と横の関係

カウンターパートには認められるけど、直接プロジェクトに関わっていない人には認められない、ということはよくある。プロジェクトをあまり知らない人(カウンターパートの上司、株主、お客さんのお客さんなど)は結果だけみて評価するので内部の頑張りはほとんど伝わらない。そのため、内向けの資料と外向けのの資料はレベルを変えて作り込む必要がある。ここでいう内向けとはプロジェクトメンバーを意味している。なので外向けの資料は社内向けと社外向けのふたつがある。社外に発信するプレスは専門用語で正確に伝えるというより、やや不正確な表現だとしてもおおよそ雰囲気が伝わる表現を使うことが定着しているが、社内に対しても同じように伝わらない前提をもったほうがよい。
このように、当事者同士ではわかりきったことを再構成して「美しく」見せるという手間。一見無駄とも思えるこの作業は、予算を引っ張るために、つまり、プロジェクトを継続させるために必要なコストでもある。たいていは、予算を握っているひとと実行部隊が異なり、かつ、予算を握っているひとはプロジェクトオーナーではない。このコストをお客さんと仕事を受けた側のどちらがかぶるのか。社内の情報共有なのだから、勝手にやってくれよという思いももちろんあるけど、長期的に考えればおそらくそこへも踏み込んだほうがプラスと思う。パートナーとの関係とパートナーのボスとの関係。横の関係と縦の関係。お金はとりにくいけど縦の関係もマネージメントの一環。