なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

製造業とサービス業

製造業はサービス業に比べ、材料費が余分にかかるため原価が高くなる傾向にあるが、一人当たり売上高をみると半分しかない。ものをつくる仕事は労働集約的にならざるを得ないので、売上高を固定して従業員数が2倍と考えれば辻褄があうが、実際には約4倍。利益率はほぼ同じなので製造業の給与は平均するとサービス業に比べて2倍以上の差があると思われる。
感覚的には優良企業でひとり1億円くらいかなと思いきや、17%しかも大企業で。感覚と数字がズレていた。平均の3,200万を想定すると100人で32億。逆に年商32億で100人雇うのはきついとおもう。製造業(大企業)のひとに聞いてみたらひとり2,000万くらい。うち、人件費が半分とのこと。またサービス業(大企業)のひとに聞いてみたらそれでもひとり5,000万〜8,000万くらい。人件費を除く経費がどれくらいかにもよるけど、製造業のひとはもっともらってよいと思う。金融だから高給だとかなんか変で、基本的には給与は仕事内容と関係ないよなと。コストが余計にかかるからという理由だけで、給料が少ないのはおかしい。だったら売値をあげるなりして正当な給与が支払われるべき。製造業は労働集約的だから生産性が低いというのは20世紀的発想で日本においては人口がピークアウトすることは確実なので、製造業こそ生産性をサービス業に劣らないレベルにまで引き上げて、そこで働くひとが幸せに生活できる水準の給与となるような業界にしていきたい。

【原価】
製造業:
材料費+人件費+経費
サービス業:
人件費+経費
→材料費が余分にある
【一人当たり売上高】(*)
製造業:
3,200万円(中小)
6,200万円(大企業)
サービス業:
6,200万円(中小)
8,800万円(大企業)
→0.5〜0.7倍
【経常利益率】(*)
製造業:
3.7%(中小)
5.8%(大企業)
サービス業:
3.1%(中小)
6.2%(大企業)
→利益率はほぼ同じ
【従業員数平均】(**)
製造業:35人
サービス業:8人
→従業員数は4倍

(*)中小企業庁 2016年度版中小企業白書
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H28/h28/html/b2_6_1_1.html

(**)経済産業省 平成28年経済センサス
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/census/result-1.html#menu03