なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

ROIで示せないもの

各部門でやっている細かい作業は独自のエクセルが勝ってしまってコスト削減を説明できないからシステム導入が進まないと言っていた。全社で共通で使うシステムはロジックをかためて言い訳をなくせばYESとしか言えなくすることができる。一方で、細かい作業もたくさん集まれば無視できない量になる。費用対効果が説明ができないからしたほうがよいことをしない。「意味があるなら説明できるはずだ」というのはそのとおりなのだけど、そうやって確実なことだけにしぼりこむのはろくなことがない。指標はコスト削減でなく、売上増加のほうがまだ示しやすい。リターンをいつ時点にするか問題もある。ROIは評価時期を先にすればポジティブになりやすい。システムを入れた直後に効果がみこめなくとも10年後に効果が見込める。でもそんなの待ってられないから結局ほどよい時期でのいい感じの説明になる。ロジックは結論が決まっていることに対する肉付け。対外的にその理由を探しているだけ。だとすると、最初に結論を決めるところに刺せるか。その時点でロジックはない。