なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

必要悪な社会性

悪いと思っていないことに対して謝るのは必要な社会性か。こどもが大人を叩き、叩いたから「謝りなさい」としつける親がいた。その子は頑なに謝らない。おそらく悪いと思っていない。その気持ちはわからなくはない。叩かれた大人は笑っていて、たいした痛みも感じていない。子どもは純粋で、悪くないのになぜ謝るのか!という反応を示す。悪いと思っていないのに謝るという行為はかなり高度だ。大人は、自分が同意できなくても相手によせる行為を簡単にできるしよくする。ある意味打算的で不誠実。人間は社会的な生き物だから相手の立場にたって考えることは必要な能力ではあるけど、謝るという行為でごまかすのではなく、素直に自分の気持ちに従うことも純粋なこころを持ち続けるためには大切。
ダニエル・デネットは子供が『心の理論』を持つと言えるためには 、他者がその知識に基づいて真であったり、偽であったりする志向 や信念をもつことを理解する能力、すなわち誤信念を理解すること が必要であると示唆した(*)」。誤信念課題(False-belief task)は、簡単にいうと、自分が知っている前提条件と他人が知っている前提条件は違うことを理解できるかというタスク 。他者への共感能力とは少し異なるが、正しさの芯は心の発達前にあるのだとすると、大人が変に強制するのはよくない。

* ウィキペディア「心の理論」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ %E5%BF%83%E3%81%AE%E7%90%86%E8 %AB%96