なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

知識と信用

社会学者の大澤先生によると(*)信じることと知ることの間には溝がある。知っていても信じられないことがあるし、信じられないから知ることができないこともある。信じるときには何かしら主体的なコミットが入っているが、知にはダイレクトにコミットすることができず、他者との関係性においてのみコミットできる。信のうえに知が築かれる。逆に信を伴えば知は開くことができる。知と信の関係はたしかにそうで、どれだけ客観的に知だけを切り出そうとしても知が正しいことだと無根拠に信じないとはじまらない。不完全性定理のようだけど、言葉を介して理解しようとすれば結局その言葉は発せられた人に依存してしまうから、コミュニケーションの問題になる。
* ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」