なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

クラウドの可能性

VCは人様のお金を預かっているから担保を必要としていて株主として損をしないような契約条項を入れがち(経営側とのコンフリクト)。またリターンを期待するとどうしてもミドルやレイターに集中。VCからの調達金額のボリュームゾーンは1億円以上。
ファンディーノは未上場株式の流通マーケット(現金化するマーケット)をつくろうとしていて、家計から直接からリスクマネーを企業に流すパスをつくっている。結果的に少額で多数の株主となる(そもそもファンド型のクラウドファンディング、少額電子募集取引業の事業者は一社あたり1億未満、一人当たりの投資額50万円以下しか取引できない)が、事業計画作成、資本政策含め企業を支援。
議決権や株主としての地位を与えない資金調達の仕組みはベンチャーの経営側にとても優しいし、投資家も5年や10年も待てない。
今年の2月には日本証券業協会が、非上場株式取引の規制緩和を公表するなど、非上場株式市場への期待は高い(*)


* 2019.2.22 日経新聞「非上場株取引 規制緩和へ」
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO41590500R20C19A2EA2000?unlock=1&s=1


ちなみに株主の数に関してルール上、株主数に制限はないし、市場はそもそも株主を増やすためにあるから多くてもよいが、上場審査する当局としては(いちいちみるのが面倒なので)心情的に少ない方を好む。金融業のなかでもクラウドファンディングはまだ異質な存在。