思いやり

間違った思いやりもある。自分の価値観を押し付けるというのは、子供がどっかで拾った小さな石ころを大切にしていてかけがえのないものなのに、親がなんやその石ころはと否定して捨ててしまうようなもの。到底理解できないことがあり、わからないけど本人がそうだと言うのであればそうなので、事実として受け入れるしかない。理性的に考えられる人であればメタ認知はできるが、感情が強いひとだと（論理的な人でも理性は後追いなので感覚的に納得できないこともある）、相手のことを自分の価値観と異なると変えようとしてしまう。もしくは無自覚で犯してしまう。そうならないようにその人が大切にしていることは尊重し困ったときに手を差し伸べる。知識がなくてそうなってしまっているひとは知識を与えて自身の判断の可能性を広げてあげる、特に教育（子どもだけでなく大人に対しても）的な、（フラットな関係性では）創発的な影響を互いに及ぼせる関係が心地よい。家族だからとか会社だからとかいう理由で無意味に押し付けてくる人は反発され信頼は薄れていく。過去にどうこうしたからみたいな貸し借りで今を支配するのはダメでそういうことを何とも思わないやつもやはりダメで自然に相手のことを思う、そういう態度が正しい思いやり。