なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

概念は奏でることができる

音楽は身体できくものか。音によってそれぞれ身体の違うところがあちこちが震えた。花火を近くでみるとどんという音はずしりと胸に響いたりするのと同じ。ビートは身体の芯で感じられるし、軽い音は末梢で拾われる。マルチチャンネルの音響も素晴らしくいろんなとこから音が飛んできて、まさに音のシャワーを浴びてる感じ。切り貼りされたコンピュータのノイジーな音なのに、不快感が全くない。むしろ心地よい。大音量なのに頭が痛くならないしびくっともしない。緻密に組み立てられた音だということを素人ながらに感じた。部分的に即興のところもあったようだけど、どこまでが即興でどこまでがプログラムどおりなのかさえわからなかった。渋谷さんとジェレミーさんはほとんど動かず指先で操作していたのも印象的。クラシックなリズムはわかりやすく音にのることができるけどコンテンポラリーは表現する対象が複雑過ぎるので身体は落ち着く方向になるのだろうか?たった1時間足らずなのに「身体・音楽・映像の3つの媒体を幾重にも重ね、共鳴しあう」とあるとおり、情報量がかなり多い。自分はその場にいたというだけ。そして何かがそこで起きていた。どこまで消化できたかよくわからない。静かなる興奮とその余韻がまだ続いている。

* Parade for the end of the World 予告編
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