なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

恣意的な好意と瞬間の思い

誰かが「そのときに気がつくことはほとんどなくて、振り返ってみるとあのときそうだったと思うことがほとんど。スイッチがいきなり入るというよりは滑らかに気持ちは高まっていくよね。」みたいなことを言っていて、ここから導かれる帰結はふたつ。
ひとつは「好きは意思決定である」ということ。鮮やかな原色がいきなり開けてくることはあまりなくて、パステルカラーの淡い感じで少しずつ染まっていく。誰でも好きになることはできて逆にいうとある一定のラインさえこえていれば決めにいくことはできる。そこまで強い意志がないのであれば、思い込めば思い込めるので意図的に好きになることはできる。なぜか好きというのは自然発生的に湧き上がるものだという先入観があるけど、恣意的に好きになることだってできる。
もうひとつは「その瞬間に感じた気持ちはめちゃくちゃ貴重」ということ。過去の解釈は自由に変えられるので信憑性は低い。どちらかというと自分のなかで折り合いをつけながら理解できるように整理している。裏を返せばオンタイムにのっている臨場感や生身の人間な感じは偽りのないものでめちゃくちゃ大事にしたほうがよい。感じとれることは自覚的にすくいあげてそのときに消化したほうがよい。そのときの感情はそのときにしかないものでとても濃いけど濃いがゆえにすぐ逃げられる。