なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

貨幣論

お金そのものには価値がない。金は使ってなんぼ。前澤さんが1億円お年玉で「お金は使い方次第でこんなにもドキドキできるんだなと」とツイートされていたが、金額ではない。その先にある夢がメインでお金はサブ。媒体でしかない。お金が先にでてくると価値のないものに対して価値があるようにみせるという思考になる。個人的に予算を取りにいくという思想はあまり好きでない。そればかりやっていると予算をとるためのロジックばかり考えるようになってほんとうに意味のあるものかどうかがわからなくなる。多くのパブリックセクターでは業務量の割にほんとうに動ける人が足りていなくて、実務が追いついていない。そのため、うそでもいいから”よさそうにみえる”企画をたてることばかりに注力してしまい、ほんとうに意味のあるものもそんなクソみたいな企画と比較される。そこで、正当にふるいわけがされればよいのだけど、評価基準がロジック一辺倒だから、クソでもロジカルに説明ができれば勝ってしまう。自分たちでの正常なフィルターは、いまの仕組み的に期待できない。
本来は価値のあるものが先にあってそれに対してじゃあいくらにしようかと実態が先行する。価値のあるもののお金はいくらが妥当かはわからない。価値とお金は独立。金銭的指標はダミーである。既存製品や法律やマーケットと呼ばれるものがあってなんとなくそれに引っ張られ、相対的にそれらしい金額が決まっているだけだ。インフレして機能しなくなることを防ぐために適度なバランスを保っている。0なんて何個あっても意味がないから、特に問題にはならない。感覚的に慣れている数字に引っ張られているが海外紙幣の価値がわからないように自国通貨だってそこに意味はない。日本のテレビ番組「はじめてのおつかい」でこどもが100円と間違えて千円札出してた。その感覚が正しい。
お金を稼がないと会社も人もやっていけないから、お金になりそうなことを最初に考える奴がいる。でもぼくは間違っていると思う。ある経営者に「儲けようなんて考えてはいかんよ」と言われたが、その真意は「儲けなければいけない」というわかりきったことには触れず、本質を突き詰めろ、そうすることで結果的に儲かるはずだ、というメッセージと理解している。