なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

経験と記憶

カーネマンによると(*)記憶の自己と経験の自己は別物で2つを分けて考えないと間違った認識をする。記憶が経験に上書きされる。記憶が残酷なのはその場にいないと共有されないこと。その体験だけで語られると外の人間はぴんとこない。雰囲気が良かっただけだと、客観的に掘り下げたときにはうまく語れないので何もないという烙印を押される。ビジネスではとかく数値を重視されがち。よい雰囲気だったといくら言っても客観指標につながっていないと説得力にかける。人間の認知にそうしたバイアスがかかっているのでビジネス的な観点では、良いものも評価されにくいし、悪いものも評価される。何をみて評価するか。評価指標が客観的なものだけだとうまくいかない。


*Daniel Kahneman, TED2010
The riddle of experience vs. memory
https://www.ted.com/talks/daniel_kahneman_the_riddle_of_experience_vs_memory?