なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

インド雑感

発展途上の国のエネルギー、13億人のなかから抜け出るために押していかないと存在感がないと言ってしまえば(だからマイクロソフトのCEOがこの国からでてくる)そうかもしれない。日々の暮らしにそれがむき出しになっていて街にはクラクションが鳴り響きお互いに譲り合わず、混沌としている。それがむき出しになっていて見たくなくても触れる(そもそも秩序がなく理不尽なのがこの世の中なので、みえている方が自然ではある)。全員が主張してくるので彼らの普通は私たちの感覚的におかしなこともあるがおかしいのは自分の価値観なので「そうきたか」と受け入れるしかない。高い建物のすぐ側に貧しい人たちも暮らしていて野良犬がそこらじゅうにいて。現地に住んでいる方に聞くとそんななかにも秩序があって超えてはいけない線もあるらしい。無秩序のなかの秩序。スラム街もみたが、彼らはそこで誇りを持って生きている。彼らがいないと(例えば、都市の人たちが出したプラスチックゴミの仕分けを分業してまわしている)インドの経済が回らなくなるという。
インドの1%は日本の10倍。英語を話せる人は1%でも経済は動く(日本で1割も英語を話せる人はいない)。経済の波は確実に押し寄せていて(路上の店でも電子マネーが使えるし、Amazonはインド国内のインフラが整っていないので1週間くらいかかるらしいけどUberやOYOのようなローカルのリソースで完結するサービスは機能している)。この国は果たして経済成長を遂げてきた国と同じ道をたどるのか。スターバックスやマックのように画一で統一されたパッケージは便利で心地よいが魅力がない。自律的に生きるためのエネルギーに欠ける。生命力はカオスにあるがパッケージにはない。いまの先進国の状態に違和感を持っている層は一定数いて、例えば日本の高度経済成長期にはスマホはなかったわけで、先進国と同じ道を辿るとは到底思えない。歴史的な時間軸、所得格差が同時並行しているところが面白い。