なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

行動←モチベーション←背景

応援される人の条件のひとつにモチベーションが本物であることがあげられていた。
「事務所からやれと言われたからとか、何となくやってみたというのはすぐにバレてしまいます。モチベーションの背景は、伝えたいことがある、有名になりたい、モテたいでも何でもいいんですが、その源泉となるやる気の絶対量が大事です。」(*)
やりたいとかやりたくないとか関係なくやれる人がやる、という状況下だからすごく苦しい。であるならば、やりたいことを作り出すしかない。やりたいことだけやるというのは簡単なようですごく難しい。自分にうそをつかないともいえる。また、背景はなんでもよいことも見落としてはいけない。実際のところそんなに堂々と言えるようなかっこいい背景から始まっているひとはどこまでいるのだろう。自分のためだけではがんばれない。ついてきてくれる人がいる、その人によかったと言ってもらえることくらいしかがんばりきれない。
ところで、Googleの行動規範からDon't Be Evilが外された(**)らしい。それとモチベーションの源泉はなんでもいいことは関係ないが、共感が得られたほうが加速しやすいのであれば寄せればよい一方で、本質的にはそういうものは自分から湧き出るものであって、わざわざ自分にとって難しいほうを選ばなくてもよい。悪魔的になれとは極論だけど、行動をつくるためのモチベーション、モチベーションをつくるための背景。背景までもぐれるて意識できると強い。

* 2018.6.4 ダイヤモンドオンライン SHOWROOM前田裕二が語る、「応援したくなる人」の三つの条件
https://diamond.jp/articles/-/171413?page=2

** 2018.5.24 ギズモード Google、行動規範からみんなのモットー「Don't Be Evil(邪悪になるな)」を外す
https://www.gizmodo.jp/2018/05/google-removes-dontbeevil.html

ガーナ戦

まったく期待のできない内容。がっかりだ。まずボールをどこでとるのか。いわゆる組織だった戦術はなく、個人が局面でがんばっているだけ。前線でパスコースを限定して出させたところではさみこむみたいな何年も前のサッカーに戻った印象。戦術がはまらないから結局目立って動く人間にボールが集まり、個人の能力でなんとかしようとするけど当然通用せず。守備では足りているのに足りていない。ミスからの失点だから修正できるという人もいるが、ミスからしか基本的には点は取られない。これを勝負をかけた試合で2回もやってしまうあたりがいまいち。攻撃も何本かショートカウンターをみせたがボールを奪って守備が整わないうちにフィニッシュまで。そんなことは誰だってわかる。ガーナはチャンスが少ないながらもキレのあるチャンスを何度もみせたが、日本は得点を感じさせるシュートがほとんどなかった。
西野監督はこの試合、明らかに勝ちにこだわっていた。失点直後から明らかに追い込まれた表情をみせる。狙ったわけではない、たいして惜しくもないシュートに悔しそうにする。完全になめられるパターン。そこじゃない。まじでそこじゃない。むしろ開き直って選手を試すと言ったってよかったんじゃないか。たかだかテストマッチだ。なぜ目先の試合にこだわるのか。ワールドカップで勝つためにこの試合に勝つことがほんとにベストな選択なのか。比べることに意味はないけが、やろうと思ってできなかった監督とあえてやらなかった監督。試合直後のインタビューで「トライはしたけど残念」。監督自身が迷っている、歯切れの悪いコメント。表情から推測するに、この状況を整理できているのは長谷部くらいにみえる。途中交代したあとベンチでぬかれた表情はすごく冷静で穏やか。このままいけば、よくても一分二敗だろう。

 

ルールベースな考え方

ルールをつくる。ルールに従う。この2点で決まる。前者のほうが圧倒的に大事で、適用される側は納得できないときどちらに影響をうけているかわけて考えるべき。前者なら自分が決める側にまわるか所属する会社を変えればよく。後者なら上司を変えるだけでよい。社会的なルールであればルールの枠組みを変えるのはしんどい。社内ルールであれば比較的、論点は少ない。ルールベースはアンチの態度でしたが、ルールは機能すれば意思決定プロセスを簡略化できてよいなぁと思い始めてます。この感覚はいままでになかった。ルールの有効活用は意識的な思考停止。

CL決勝

サラーの涙。カルヴァハルの涙。交代選手が泣いていた。リバプールとレアルそれぞれが1人ずつ怪我というアクシデント。やりたくてもできないという悔しさ。戦術にあわせて選手を入れていた、選手にあわせて戦術を組み立てていたとすると、ひとりを失うことによる打撃はどうか。チームとしてのコンセプトもそうだが、とくにサラーなんかは結果をだしてきて、サラーありきの攻め方をしていたところもあるので変更せざるを得ない。緻密に組み立てれば組み立てるほど個々の能力を最大限に引き出し、チームとしてもオプションが減ってしまう。
前半の前半。リバプールの前からのプレッシャー、いわゆるゲーゲン・プレッシングでボールを奪った後まで計算されたかのようなポジショニングをとり、最終ラインでレアルに持たせた状態ですでに攻めている錯覚。それでもイスコやモドリッチなんかは個人技で2、3人いなしていたり、2人くらいで2人の間を通して打開していたが。前半の後半はリバプールのディフェンスがハマらなくなってレアルが持ち出し、シュートを何本か。マネの体のキレ。セルヒオ・ラモスの冷静さ。そんな印象が残った。
後半立ち上がり。リバプールのクリアミスからの決定機。イスコのクロスバー。からのキーパーのミス。ベンゼマが足にあててレアル先制。クロップ監督の呆然としている表情が物語っている。こんなことで。こんなことでと。でも神様はみていて、コーナーキックからすぐさま追いつく展開。クロップ監督のパンチするリアクション3連続。1対1でゲームが落ち着きはじめようとしたのもつかの間、間髪いれずジダン監督はイスコと変えベイル投入。いきなり一発。あり得ない体勢からバイシクルでぶち込む。ジダン監督も激しく喜ぶのではなく「おいおいやってくれるじゃねーか」と手をぶん回すリアクション。これまたクロップ監督とは対照的。勝負師の勘か。
緻密さが突き詰められるほど得点シーンは想像を超えるところからうまれる。怪我も含め試合前の予想はしにくい。ベイルの2点目にしてもあの文脈だからこそうまれた得点で。4点のうち3点が想定外。テンションのかかったゲームのなかでの偶然。ディフェンスの枚数が足りていても点をとられる。攻撃で崩さなくても点をとる。コントロールできないことの確率をあげることはできるが実際に起きるかはわからない。結果として勝敗はつくけど、勝負は運によるところも大きい。だからこそ泣けるし笑える。

 

イニエスタから学ぶリーダーに求められる人間性

ドゥンガジュビロを変えたように、イニエスタヴィッセルを変える気がする。ドゥンガも現役でブラジル代表のときにJリーグにきたから、まさにいまスペイン代表のイニエスタもそれに近い。ドゥンガは1995から98年まで日本でプレーした。あれから約20年。ドゥンガは完全に感情を表にがんがん出すタイプで、ぬるいプレーをしたらガチでキレられたと(プロ意識の違いていう文脈だった気がするけど)ジュビロの選手が話していたことを思い出す。リーダーのタイプもずいぶん変わった。イニエスタはほんとにいいやつなんだろう。敵をつくらないタイプ。顔も超穏やか。バルセロナの退団会見でチームメイトが記者席から本人のコメントを聞こうと参加したとか、ヴィッセルの8番の選手を気遣って直接謝ったとか、いちいち人間性の素晴らしさを感じさせてくれる。悪くいえばキャラがたっていないともいえるけど、いま30歳前後のリーダーはまわりのなかでの自分ていう立ち位置で、無駄にストレスをうまないいいやつ(上からと下からも慕われるやつ)が多い気がする。

ブロックチェーンの凄さ

ブロックチェーンですごいのは「インターネットの世界にコピーできないデータができたこと」と「データ構造が全て同じでデータどうしがくっつきやすいこと」とビットフライヤー加納社長がおっしゃっていた。情報の管理者が多数存在し、1つ前の情報がブロックに内包されているため改ざんが難しい。また、ブロックチェーン疎結合という着眼点は加納社長のオリジナルで、ブロックとチェーンとトランザクションIDという構造はどんなブロックチェーンも共通であると。しかも、暗号化された文字列なので、共通化に対する優位性がある。「疎結合」といえば、数年前にSOAていうテクノロジーが流行ったけど普及してないのは技術的に難しいからかも。基幹系のFMとかSCMのパッケージは、これからトランザクションが確定できるプライベートなブロックチェーンに置換されるのなら、SAPやOracleERPに匹敵する市場がここ数年でくる気がする。そこをみこしてか、大手はのきなみハイパーレジャープロジェクト(*)に投資している。
RDBMSでいうところのコミットの概念が、ブロックチェーンで実現できたら(すでにPoC終了段階と聞いてますが)画期的で、PoWに頼らないアルゴリズムはめっちゃエンタープライズ向け。いわゆるビザンチン耐性があり(**)堅牢性のレベルで、コスト的にトランザクション書き換えるやついないだろ(でもやろうと思えばできる)ていうレベルと物理的に不可能やねんてレベルは、やっぱりすごい差がある。BaaS(Blockchain as a Service)競争になったとき、基盤技術ごとSAPやOracleのような巨人が買収して、そのうえにのるエンタープライズ向けのアプリケーションが画一的になるのはおもしろくない。楽観的には、ブロックチェーンがそもそも分散型だから、各社協調路線にならざるを得ず、googleのようなプラットフォーマーが収益を独占するイメージしにくい。
経済産業省ブロックチェーンの経済的インパクトを67兆円と見積もっており、そのうちサプライチェーンが32兆円と最も多い(***)。ざっくり製造業への期待感。加納社長は講演で「論点が減る」というキーワードを使われていた。問題を切り分けて考えて、少なくともいまよりは良くなると。複雑な仕組みのなかで考えるべきことにフォーカスするという考え方は非常に勉強になった。

* Wikipedia 「Hyperledger」
このイニシアチブの初期メンバーには、ブロックチェーン特化の企業(Blockchain、ConsenSys、Digital Asset、R3)、その他のテクノロジー企業(シスコ、富士通、日立、IBMIntelNECNTTデータRedHatVMware)、金融会社(ABN AMROANZ銀行、BNYメロン、CLSグループ、CMEグループ、預託信託会社(DTCC)、ドイツBörseグループ、JPモルガン、ステート・ストリート、SWIFT、ウェルズ・ファーゴ)、その他(アクセンチュア、キャストトン、クレジット、 、IntellectEU、Nxt Foundation、Symbiont)が含まれる。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/Hyperledger

** 株式会社bitFlyerbitFlyerオリジナルブロックチェーン「miyabi」について」
https://www.boj.or.jp/announcements/release_2017/data/rel170227a8.pdf

*** 2016年4月28日(木) 経済産業省ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428003/20160428003.html

 

 

誰からみての無駄か

すごく純粋な人が健気にくそ無駄な仕事をさせられていたりするとなんとも言えない気持ちになる。やらせている方もやっている方も良かれと思ってまじめにがんばっていて、そこに悪は存在しない。しかし社会的にみればなんら付加価値はないわけで、完全なるマスターベーション。くそダサいカップルがいちゃいちゃしているのをみていらいらするのに似て。閉じた世界での幸せは開かれた世界での幸せとは関係なく。異質がなければよいかもしれないけど同類だと全員破滅するリスクもある。