なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

the nessesarity of direction

何かを表現したい。アート性があって人に語ることができて世の中になくわかる人にだけわかればよくてコンセプトがしっかりとしているもの。誰かがやっていることへの憧れがあり、それを自分でやれたとすると幸せになれる。自分がよいと思うものは必ず誰かに刺さる。それをするためにいま自分に足りないものは何か。いまできることは何か。
目的があってきたわけではないけど、このタイミングできたことに何かしらの意味はあり。本当にいろんな人と会わせてもらってコーチングをしてもらって、とにかく自分にはDirectionがあったほうがよい(You need Directionと何度も言われた)。いまは「なければならない」に縛られていてそれが「したい」でなくても頑張れるけど、したくないから消耗して追い込まれている。であれば、したいことを自覚すればよく。現状を否定するのは簡単だけど、環境を変えたとしても同じことを繰り返す。インドには「可能性を信じる」「自分の目的に向かって突き進む」というピュアで強いメンタルを多くの人が持っている。ビジネスではコンフォートゾーンを日々越えようとプッシュして闘っている人たちがいる。自信をもって生活したほうがよいに決まっている。現状(それなりに苦労しながら)うまくいっている、生活できていることを否定しないともやもやは続く。目的を見つけるという目的。幸いいままわしているビジネスはあってそこでできることはして、意識してそちらに振っていかないと変わらない。
「正しいことをする」。他人へのうそ、自分へのうそをなくす。自分がそうすべきだ思っていることをする。「なければならない」に縛られまくっていくと幸せにはなれない。
目的の設定、そのためにできることの落とし込み、そんなことは何度も聞いてきたはずだけど。人生においても経営においても(何もなしに走るときがあっても良いが)自分の思いは大切にしたほうがよい。今回、考える時間を持てたことはとてもよかった。まだ何も変わっていないがメンタルの変化は起きている。少しずつしか変わらない。クリアにイメージすること。そのクリアなイメージを持とうとすること。

インド雑感

発展途上の国のエネルギー、13億人のなかから抜け出るために押していかないと存在感がないと言ってしまえば(だからマイクロソフトのCEOがこの国からでてくる)そうかもしれない。日々の暮らしにそれがむき出しになっていて街にはクラクションが鳴り響きお互いに譲り合わず、混沌としている。それがむき出しになっていて見たくなくても触れる(そもそも秩序がなく理不尽なのがこの世の中なので、みえている方が自然ではある)。全員が主張してくるので彼らの普通は私たちの感覚的におかしなこともあるがおかしいのは自分の価値観なので「そうきたか」と受け入れるしかない。高い建物のすぐ側に貧しい人たちも暮らしていて野良犬がそこらじゅうにいて。現地に住んでいる方に聞くとそんななかにも秩序があって超えてはいけない線もあるらしい。無秩序のなかの秩序。スラム街もみたが、彼らはそこで誇りを持って生きている。彼らがいないと(例えば、都市の人たちが出したプラスチックゴミの仕分けを分業してまわしている)インドの経済が回らなくなるという。
インドの1%は日本の10倍。英語を話せる人は1%でも経済は動く(日本で1割も英語を話せる人はいない)。経済の波は確実に押し寄せていて(路上の店でも電子マネーが使えるし、Amazonはインド国内のインフラが整っていないので1週間くらいかかるらしいけどUberやOYOのようなローカルのリソースで完結するサービスは機能している)。この国は果たして経済成長を遂げてきた国と同じ道をたどるのか。スターバックスやマックのように画一で統一されたパッケージは便利で心地よいが魅力がない。自律的に生きるためのエネルギーに欠ける。生命力はカオスにあるがパッケージにはない。いまの先進国の状態に違和感を持っている層は一定数いて、例えば日本の高度経済成長期にはスマホはなかったわけで、先進国と同じ道を辿るとは到底思えない。歴史的な時間軸、所得格差が同時並行しているところが面白い。

経験と記憶

カーネマンによると(*)記憶の自己と経験の自己は別物で2つを分けて考えないと間違った認識をする。記憶が経験に上書きされる。記憶が残酷なのはその場にいないと共有されないこと。その体験だけで語られると外の人間はぴんとこない。雰囲気が良かっただけだと、客観的に掘り下げたときにはうまく語れないので何もないという烙印を押される。ビジネスではとかく数値を重視されがち。よい雰囲気だったといくら言っても客観指標につながっていないと説得力にかける。人間の認知にそうしたバイアスがかかっているのでビジネス的な観点では、良いものも評価されにくいし、悪いものも評価される。何をみて評価するか。評価指標が客観的なものだけだとうまくいかない。


*Daniel Kahneman, TED2010
The riddle of experience vs. memory
https://www.ted.com/talks/daniel_kahneman_the_riddle_of_experience_vs_memory?

お客を選ぶ

ユーザーの行動変革が必要なサービスはユーザー自身のコミットメントが必要でサービス提供者が頑張れるところとそうでないところがある。その意味で本気のお客にだけ限定してサービスを提供するのはアウトカムや満足度を高める(そもそもの母数の質がよい)。例えばヘルスケア領域で、welldocという糖尿病の治療プログラムがある。1ヶ月間の試用期間があり実際に指定された食事制限や運動ができたひとにのみ本格指導をし、そのおかげでかなり高いアウトカムがでているという。提供する側が、自分たちでできないところのフィルターをかけ、できるところの効果を高めている。RIZAPのように徹底的にやらせても一定程度のラインを超えていないとできないやつはできない。であるのであればいい客とだけ付き合うという選択は言い訳ができないし、コントロールできる範囲を増やしている。

クレジットの使い方

実力がないときに人のクレジットを使わせてもらうのは最初はありかもしれないが、企画そのものが素晴らしければそういう話とは関係なく引力はある。見せかけをすることほど不誠実で愚かなことはない。

再構成

記憶にアクセスせずに毎回考えることの大切さ。聞いているほうは同じことだと感じるが、言っているほうは毎回構成しなおしているので時間はかかるけど、その分深まる。記憶に頼ると考えることをスキップしてしまい、浅いところに留まる。メモリから思考をスキップしないと、正しいことを上書きできる。負荷かかかるので大変だけど頭をちゃんと使ってちゃんと語ろうとするとこの方法がはやい。