なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

決算書は卑猥だ

東芝の四半期決算がまた延期しそうだ。 延期なら3回目。「できませんでしたおわりません。」で押し通せる世界もあるのだなぁと思う。0か100かしかないのはわかるけど約束は約束だろ、みんなぎりぎりの状態で期限までに100の帳尻合わせしてんだから、お前だけ何回も待てるわけじゃないんじゃね〜のとも思う。法的要件ですら例外処理ができてしまい「できないなら終わり。お引き取りください。」とゴミのように扱われて存在を消されることはない。消すことによって損をするひとが権力を持っているのか?
原子力事業の損失は約1兆円とも言われているがその金額をめぐって結論が出せずにいる。不正会計もあったとされているが、それが発覚する前は少なくとも「まわって」いたわけで、つまり、お金を回収して期限までにちゃんと支払いができていたはず。ところが、ある日を境に実はまだ負債があっていまの手元資金だと支払えませんこのままだと倒産しますと言われてもあまりピンとこない。少なくともこれまでは正当な金額を請求されてこなかったわけで債権者もあほなのか。一方再建に向けては、運転資金がないからキャッシュを確保するために半導体のメモリ事業を売却する動きがある。こちらは逆にいくらで売れるのか、5,000億か1兆円にのるかがあつい。
決算に関してこれほどまでに世間が騒ぎ立てるのはやはり数字は生々しくていやらしさがあるからだと思う。第三者に決算書をみせるのは人前で裸になるような感覚で恥ずかしい。鍛えてないとみせたくないという点でも似ているし、日頃からやってないとペラい。マッチョな財務体質はやっぱりかっこいいし債務超過はゲスの極み。逆に、他社の決算書をみるときはなんとなくやましいことをしている気分になる。上場企業は公開全裸みたいなものだから、巨乳かとおもってたのにいざ脱がせてみたら、よせてただけかい!みたいなんもばればれ。いつでも脱げるぜ的なわりきりで堂々としていればいいけど、せせこましくテクニックで見せかけようとすれば、中身がない人ね、付き合うのやめよっかとなって銀行や投資家に逃げられる。第三者に対して日々の業務では見せてくれないけど決算のときだけはみせてくれる秘密。決算書は卑猥だ。