なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

相乗効果とは何か

一点突破のマネタイズは不安定なのでどこかがこけてもどこかで支えるというような事業の組み立てをする。異なる力学が働く市場であるほどよく、関連はあれど独立しているほうがよい。2つの事業での相乗効果をだしたいという思いは、キャッシュインのポイントをズラしたいというリスク回避の思考からはじまっていたとすると、共に成長することの裏返しはともに失敗するともいえるので、相反することを両立させようとすることになる。そこで経営者は相乗効果の優先順位をさげて、多くの会社は安定を取る。相乗効果とはリスク回避の副産物か。

ところが、チャレンジングな会社はまったくそんなことは無視していて、いわゆる自分で自分をディスラプトしていく。売上をともに伸ばすみたいな思想は、はなからない。シンゴジラではないけど「スクラップ&ビルド」の回転率の戦いをしている。事業のコンビネーションは、食品と電力のようなまったく異なる業界ではなく、少なくとも同じ取引先に違うものを売るくらいの違い。販社をイメージすればわかるように、販売や物流の垂直統合しながら、異なる論理で動いている市場を狙う。市場さえ切り離しておけば、売上が増減するリスクは回避できる。顧客が同じなので、会社のイメージもつけやすい。マーケットサイドを壊しながらエンジンは一緒。そう考えると、相乗効果は依存関係ではなく、ブランドイメージでもあるし、生産プロセスの効率化ともいえる。