なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

ドイツ対メキシコ マッチレビュー

激熱。メキシコがそうとう準備してきて完璧にハメた。おそらくシナリオどおり。選手交代もドイツより先にしかけてきて、王道で攻めてくるドイツをスピードと戦術で勝った。気持ちいいくらいのカウンター。たしかに足元がうまい選手がいてそれなりに対等にボールを持てるからできるとも言えるけど、弱者が勝者に一発勝負で仕留めるためのお手本を見せられたように思う。10試合やれば9試合はドイツが勝つかもしれない。それくらいドイツは完成されていたし死角はなかったようにもみえた。連動性と個の能力。レーブ監督が率いたあのドイツである。データもとりまくっていて世界が見本としているドイツ。たしかに一点取られた後も自分たちのやり方は変えなかった。愚直に可能性の高い選択肢をとった。ロジカルに勝てる方法だ。チャンスはつくっていた。でも点は入らない。メキシコは5バックで身体を張る。全員で最後まできらさなかった。すごくいいものを見せられた。メキシコは応援したくなる。みんなで動いてみんなで頑張る。

ガチな大人たち

ワールドカップ雑感。各国のサポーターがカメラにぬかれるシーンが好き。だいの大人が一生懸命に一喜一憂している。これがたまらない。本気で怒って本気で喜びを爆発させる。こんな美しいことはあるか?はたからみれば、なににそんな熱くなっとんねんと滑稽だけれども、当の本人は大真面目にファールにキレたり、得点に喜んだり、泣いちゃったりして。くだらないなぁと思えば思うほどこれはほんとにすごいことなんじゃないかと思えてきて。どう考えてもその試合に入り込んでいて興奮マックス。そんなことあるか?日々ただただ生活をしていてそこまで賭けられることはあるか?勝っても負けても別に死ぬわけじゃない。生きることにおいて、どうでもいいことに夢中になれると生きている実感がわく。矛盾してるけどど生きることの本質は生きることの外にある。

終わりがあるからがんばれる

MV作ってるひとが制作のひとまじで好きじゃないとかいいながらいい感じに付き合うことができるのは、3日間とかだからと。映画はながいので耐えられないと。気持ち的に区切りをつけること。ラストスパートはゴールテープがあるからできる。ゴールテープはほんとはないけどつくるしかない。仕事の種類にもよるけど、CAさんなんかはおそらくそのフライトだけにベストを尽くせばよいとも考えられる。だらだらと続くものにどこでリスタートさせるか。プロジェクトでも1日でも。

ロジックが万能でないことは明らか

くそみたいな理由つけて否定してくるやつはくそだ。だいたい理由なんてどっちの方向にも組み立てられるわけで、明らかに結論ありきで理由がこうとかいってくるのはそのプロセスもムダだし、なにより中途半端な議論過ぎていらつく。やるならとことんでないと逆効果。そしてとことん議論しつくして論理的に漏れがないからといって納得できるかはこれまた別の話で。心情をどこまでかみできるか。ロジックと感情はわけて考えるべきだけど、どちらか一方で結論づける、もしくは、いまいちなレベルで結論づけると相手に悪い。

オンラインでいること

ちょっとした時間にコンタクトできるメリットはビジネスのあり方を変えるかもしれない。わざわざセットされたのだからとだらだらと過ごすことは減り、必要なときに必要なひとで必要なだけ。5分や10分の会議のセッティングが簡易的にできるようになると、まとまった時間より細切れだけど回数を重ねる方向にいく。会議は人数が多いほど時間を合わせるのが難しくなるので、物理的に離れていたとしても時間さえ合えば参加できる。オンラインのチャット的に声での会話ができるようになれば、また違った世界が広がりそう。

パラグアイ戦

選手のコンディションは良かった。出てなかった選手たちが多かったのもあるかもしれないかど、身体のキレがある選手が多かったように思う。とくに、武藤なんかはのびのびプレーしていたし、ディフェンス陣も身体を張ってあたっていた。自分のイメージとプレーが一致している選手がいる一方でそうでない選手もいて。乾は決定的なチャンスをふかしたときとか、ドリブルでゴールラインをわったときは天を仰ぎ、前半は明らかに思うようにいっていなかった。後半はフィットさせてきたところはさすが。香川はあいかわらず香川でボールの持ち方とかパスのさばき方はやっぱりうまい。戦術に関してはパッチワークみたいな感じで、3人が連動することはあるがそれは選手間の意思疎通なだけでその場にいたらこう動くだろうというレベルのものだから、ダイナミックさを感じない。近くで見えている選手だからパスをつなぐという当たり前の行為で、事前に決めごととして自動的に先を見越して動くというかたちは見られなかった。スタッツをみると支配率も高く一見すると繋がっているようにみえるが、パラグアイのプレスがなかったという見方のほうが正しい。後半はずいぶんと改善されて、チャンスを作りだす確率があがり、崩してフィニッシュにまで至った。プレーは想像できてしまうとおもしろみにかける。それでも勝てれば全く問題ないけど、ゲームは支配しながら一瞬の隙をつかれて失点もあり。枚数が足りていても点を取られる。誰かがあたりにいけよといえばそうではあるけど、相手はそうならないように動いているのだからゲームの中でそういうシーンをゼロに抑えることは現実的ではない。インタビューでは各選手「チームとしてやるべきこと」「チームとしてできていた」とチームワークを強調していた。日本チームは一丸となっていると。ワールドカップ本番はタフなゲームになることは間違いなく、苦しい状況であることは予想されている。そのうえでどう戦うか。このゲームに関して勝敗は気にしていないとはいえ、勝ててホッとしたというのが本音と思う。

方法論を押す

方法論を押すタイプか、プレーヤーをチューニングするタイプか。後者でがんばってしまう人が多い気がする。とにかくやらなければならないという状況があって、もしくはやるべきことを押し付けられていて、なんとか推し進めようとする。たしかに方法論が正しいとすれば、ある程度まではがんばる必要があるけど、それでももしうまくいかないなら、方法論を疑ったほうがよい。方法論を押してくるタイプの人はこれまたやっかいで、その方法を強く信じていて、原理原則で攻めるのは正論だけど正論で押すだけではちゃんと機能しないこともある。方法が正しくないのは、ワークしないから正しくない場合と、そもそも正しい方法ではない場合がある。もし、前者だとすればポジティブに方法論を変えるべきで、歴史的な経緯や、構造的な問題のせいで、イマイチだと思いながら現実に寄せることは進めるという意味では悪くはない。あるべき姿からはマイナスにも取られがちだけど、何も進まなくなってデッドロックするくらいならできる方法でちょっとでも前に進めたほうがよく。実務の人間はそうやって戦っている。