なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

真実の瞬間

友人が東京駅丸の内付近でiPhoneをなくして結構探したけどみつからない。「iPhoneを探す」(*)でおおよその場所は特定できたもののGPSのまさにその場所にいるのに…はがゆい。GPSのさす場所の地上や地下にいって「サウンドを再生」機能でアラートっぽい音をならしてみるも聞こえず。特に構想ビルの合間のGPSは不正確ではあるものの、現地でべつのiPhoneGPSがその場所を指しているからそこまでくるっていることは考えにくい。もちろん、広めに円の範囲まで広げて周辺を捜索するも見つけ出せず。しかしiPhoneの機能は素晴らしい。なくしたときに必要な機能は整っている。
丸ビル、新丸ビルなど付近のビルにある防災センター、交番、東京メトロ、JRのお忘れ物センターに聞いてみたが届いていない。状況的には金曜夜に紛失し、土曜夜日曜午前と「iPhoneを探す」の電波を発信しているのでおそらく地下のどこかに定置されている。東京メトロやJRで預かった場合は、電源をきるルールらしく(GPS機能が使えなくなるのでそれもやめてほしいけども)疑うわけではないけどたしかにメジャーなお忘れ物センターにはほんとに届いていない可能性は高い。だとすると、店舗か?としてもおおよそ取得物は防災センターに届けられるという。東京駅構内はかなり綺麗だしiPhoneという目立つものが落ちていれば拾われている可能性も高いし、また、人が悪意をもって持っているのであれば、電源切っちゃえばいいし、善意があれば紛失モードにしたから電話をかけてくるはず。そしてGPSがほぼ同じ位置を示していて動かないてところも謎。
複数の窓口に問い合わせてみて、いろんな人がいるなぁと。単純に問題解決に向けて動いてくれる人とただただ自分の仕事じゃないという雰囲気で「ないですね、わかりません」と調べもせずに言ってくる人。たしかに自分の仕事じゃないかもれないし、1日に何件も似たような問い合わせがあるだろうから事務的になりやすいけど、目の前の困っている人の気持ちに寄り添える人とそうでない人。現場には組織の実態が顕著にあらわれるとおもう。組織的に「真実の瞬間」はほんとに大切にした方が良い。マジででる。JRの東京駅八重洲口はクソだった。東京駅という日本の窓口でこのレベルかと疑うレベル。ものわかりの悪いおじさんがなにもせずできませんの一点張りでデータベースがあるのだから検索すらしてくれないのかとキレかかると別の人がでてきてようやく検索してくれ…逆に防災センターのアルソックは最高だった。付近の協力機関で可能性のありそうなところに率先して電話してくれたり、東京駅地下の業務分担などを教えてくれたり、東京駅じゃなくて大手町はどうかと一緒に探してくれた。GPSの精度を画期的に向上させる衛生システム「みちびき」(**)が運用されていれば数センチの誤差なのに…と豆知識もちょちちょいはさんでこられほっこりした。結局現時点ではみつかっていないのだけど、災害地にいって全力を尽くすも救えないという無力さに近い。そこにあるのに結果を出せないというやるせなさ。ぜんぜん状況が違うから例えるのはおこがましいけど、災害救助の方々の感情の振れ幅をなんとなく体験したような気がする。人間はストレスがかかったときに本性がでる。

*iPhoneを探す

https://www.apple.com/jp/icloud/find-my-iphone/

** 準天頂システム「みちびき」

http://qzss.go.jp/index.html