なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

リーズナブルな規制

アーキテクチャの存在は否定できない。何もしないとデフォルトバリューになる。だったら適切なアーキテクチャをデザインすべきだ。」という考え方がある。日本のAI規制は総務省ガイドラインの作成が進められており「非規制的・非拘束的なもの(いわゆるソフトロー)」で、この思想に近い(*)。ハードコアな法規制ではないが、無規制でもなく、その中間。グラジュアルに落としどころを探そうとしているのはどこの業界も同じようで。仮想通貨業界でも、日進月歩で法規制が整備されつつある(**)。サービスを消費する場所がネット上になると「規制の競争」と聞いたことがあるがまさにそれで。国を問わず自身のポリシーにあった規制を選択できるのがよい。多様性と移動可能。日本はビジネスフレンドリーとユーザー保護の折衷案でベストミックス。中国のようにユーザーがん無視で当局がやりたいように規制したり、アメリカのようにビジネスフレンドリーな規制を目指したりしていない。規制することは、規制される側にとっても意味が感じられるものにしたほうがよく。自分が日本人だからかもしれないけど、日本が目指している規制の方向性は世界標準にしてもよいくらいと思う。


(*)2018.7.17 総務省 情報通信政策研究所
「AIネットワーク社会推進会議 報告書2018の公表」
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000072.html


(**)金融庁 仮想通貨 法令・規制
https://www.fsa.go.jp/common/law/index.html