なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

経験してないもので人は感動できない

ZOZOスーツで計測して注文したジーンズとTシャツが届いた。ぴったり。ぴったりの服はこれほどまでに気持ちが良いのかと。想像を超えた。これまでぴったりの服を着たことがなかったから「こんなもんだ」と慣れてしまっていたけど、知ってしまった。ぴったりサイズの服の気持ち良さ。もはやデザインはサイズを超えられない。不自由に慣れていることがたまにあって基準があがると下がらなくなるという話。高級車を買ったというひとも似たようなことを言っていて「ばかにしてたけどたしかに違う」と。それがわかると。いいものはいい。経験してないもので人は感動できない。

タイミング論

春の雪。物事にはうまくいくタイミングがある、ということをありありと突き付けられる。そのタイミングを逃すとうまくいくものもうまくいかない。とくに恋愛は。男女の関係性だから、こちら側の思う気持ちとあちら側の思う気持ちがうまくはまらないとおかしなことになる。叶わぬ恋は叶わない。婚約してしまったり、一線を超えたり、もう戻れない(実際にはもどれるけどかなりの不義理でその後が生きづらくなる)ところまでいってしまうともう戻れない。そこから前の状態に戻そうとしてもやっぱり無理が生じて、同じ状態には二度と戻らない。戻れるけど戻らない。青春時代のような。いるけどいない。あの日あの時とは違う。
清顕は、ことごとくそのときの選択で破滅に向かっていく。勢い余って書いた手紙も本意でないのに、そのせいで勝手に妄想して苦しむし、聡子が縁談話を受ける受けないのとき「いまならまだまにあうよ、どうする?」のファイナルアンサーでも「好きにすれば、おれかんけーねーし」と突き放した結果、父から「だからいったじゃねーか」という羽目に…好きだということをはっきりと認識してからもやはり時すでに遅しで、取り戻すことはできない。それでも清顕の気持ちは暴走し、聡子を妊娠させることになるのだが、それを知った大人たちは大人たちでそれぞれが外向けに処理するという緊急対応を粛々としていくさまも、なんとも言えない。それに比べ、聡子は自分の気持ちを素直に表現し、清顕が振り向くのを深く深く待ち続け、噛み合わなさを際立たせている。勝手な想像で動くことはよくないし、気持ちは素直に伝えるべきだと改めて感じさせられる作品。

積み木(2)

1日ひとつずつ違うかたちをつくる遊びをしている。超楽しい。永遠に作り続けられる。適当に積みはじめても途中でなんか違うなとかいうこだわりがでてきて自分のなかでこれだ!感を出すのにいがいと時間がかかる。とはいっても時間がないので短時間で決着させるしかなく。きょうはこんなもんにしといてやるかと。また写真映りなどを気にし出すとやたらとまた気になってきて(iPnoneだと自分のセンスでもカッコいい写真が撮れてしまう)何回も撮りなおしたくなる。インスタにハマる人の気持ちが少しわかったような気がする。

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* @grimmswoodentoys https://www.instagram.com/p/Bnq8WTZgVWr/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=wa8hbukv20v8

小坂

東京駅の雑多な人混みのなかで、ひとりスーツケースを転がしながら歩いているおっさんがいる。とくに特徴のないどこにでもいるようなおっさんだ。ぼくは対面にいて、おっさんはこちら側に向かっている。ぼくはそのおっさんをみようとしていたわけではなく、たまたまそのタイミングですれ違っただけだ。ちょっとした角度のある小坂がありすれ違った。おっさんはふとひらめいたき、スーツケースを手放した。そしてころころと転がしながらすぐさまキャッチ。その瞬間の「おっ!」という表情が忘れられない。誰がみているわけでもなく、でもやりたかったんだろう。ミッションを達成したあとの満足そうな顔。どうでもいい。ほんとにどうでもいいのになぜかとても穏やかな気持ちになった。わかるよ。うんうん。すれ違いざまに目があって気まずそうな顔。ぼくもなぜかみてはいけないものをみてしまったかのような気分に。日常にかくされたほっとする瞬間。

効率性と心肺機能

そのタイムで泳げてしまうということは、キープすることができればそれで回せるわけで、心肺強化すればなんとかなってしまう。どんなに非効率な泳ぎであっても。そう考えると前は泳ぎのテクニックというより、バイクやランでつちかった心肺機能でスイムをカバーしていた可能性が高い。悪いフォームでごまかしてやっているとやはりどこかで無理が生じて、コンディションがよくないと落ちる。一定のパフォーマンスをキープすることが難しい。いまは心肺が追いつかないから10本などのサークルは無理だけどスーパーハードでなくとも1本ならがんばればいける。非効率になれてしまうと効率さへの追求をしなくなる。別の領域でカバーするのではなく、本筋の部分で最高レベルにまであげていったほうが強い。

イメージと手段

イメージが描けているけど伝える手段が十分ではなく、表現できないことはある。できていないことに変わりはないけど、本人のなかでは確実に進んでいる。そういうことを見極めずに、目に見えるかたちで「できていないから」という理由だけで否定してしまうのはよくない。こどもはとくにその傾向が強く。本人の内的には毎日超変化が起きている可能性がある。大人でも未経験のことは誰もが最初は表現に戸惑う。ゼロイチでは測れない、変わろうとしている変化をみてあげられる人になりたい。

誰のために

お客さんを選ぶということもさることながら、お客さんの先を意識して仕事をしたほうがよい。お客さんのつまらない政治にまきこまれて、ほんとはこっちのがいいのに、違うチョイスをせざるを得ないとか、まげられてしまうと健全さを保つのが難しくなる。お客さんとともにつくりあげるのがベストだけど、お客さんがノーと言ったとしても社会の大きな時流みたいなことはあるわけで、その波にのせていったほうが結果的にはみんながハッピーになれる。こたえは誰もわからないけど、おそらく世の中に求められていることはこうだろうと問うたり、社会を相手にするほうがおもしろい。