なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

意思決定とガバナンス

ステークホルダーが少ないという意味ではプライベートな意思決定のほうがイージーかもしれない。例えば、結婚なんて自分と相手との契約だから、双方でしたいと思えばすればいいし、したくないと思えばしなくていい。政略結婚とか狙うなら話はべつだが、純粋に好きな人と一緒になるという至ってシンプルな問題で、自分の気持ちを最大限に尊重してよい決断のひとつだと思う。

一方で、組織における意思決定は、その決断によって人の人生が変わってしまうとか、この先何年もの生活に影響するとか、決定権者以外のステークホルダーが多いので、そことのバランスを考慮しないと組織が破綻するリスクがある。権力者がYESと言えばYESなのだけど、だからこそ暴走しないためにガバナンスがあり、法律がある。

ステークホルダーは相反する立場なのであまりにも偏った判断をしてしまうと、人が離れ、組織として機能不全に陥る。もちろん小さな組織の場合は、ガバナンスなんて仕組みはない。だから自分たちで察知して感じとるしかない。

同じことをやる場合においても、メンバーが違えば意思決定が変わらざるを得ないのかもしれない。何もしなくてもついてくるようなカリスマでない限り、仲間をエンカレッジする必要があって、少なくとも思いだけでは人はついてこない。重要だと考えていることは人によって違う。無駄だと思うことは、自分が無駄だと思っているに過ぎない。無駄だと思っても相手にとって必要ならやったほうがよいこともある。自分にはわからないけど、何がそうさせているのかを想像することはできる。

できあがっている組織は似たような考え方ができる人たちが集まるので、動かしやすい。だけど、いまいるメンバーでなんとかしないといけないとかいう状況下では振り切るよりも寄り添うほうがスマートなときもある。