なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

戦略は必要ないけど必要ある

ドキュメンテーションは、生産的ではないと思っていたけど、自分の考えの整理と他人への共有のためには意味があるかもしれない。動けばそれでいいという考え方もある一方で、学習する組織ではないけど、動かした経験値を1人にとどめておくのはあまりにもったいない。他人をうまく巻き込んだほうが動かしやすくなるということもある。自分のなかでは当たり前だと思っていることを他人にも理解してもらうためには、言語化して説明できないといけない。中小企業は実行力がすべてなので、何十年と続いている企業もなぜできてきたのかわからないけど当たり前にできているということが多い。いざ話を聞いてみると社長でさえ答えられないこともある。自社製品で20年間販売している製品の変遷をはじめて振り返ったけどめちゃくちゃ学ぶことかあると言っていたりする。逆に言えばいちいち振り返らなくても前には進めるわけで走っている最中にはそんな余裕すらなかったのかもしれない。きれいな戦略はないまま目の前の課題を1つ1つ乗り越えて持続してきた歴史。
まわりを動かして実行するためには、お金が必要でそのために事業戦略を描いてピッチしてお金を集め。いわゆるスタートアップの人たちはそういう能力に最初からたけていてプロダクトがないのに大きなお金を引っ張ることができる。しかしながら個人的に最も重要なのは手触り感や人の温度感だと思うわけで(池井戸潤的世界観)、ベテランの中小企業の経営者たちが少し距離を置いてみているのはそんなことしなくても結果を出してきた実績と経験があるからかもしれない。「それぐらいできないとお金は払われない」vs 「そんなことしなくても結果は出せたという実績」。この構造。自分はどちらかと言えばベンチャーに属するけどもマインド的には老舗中小的で「実績がないくせにそんなことしなくてもいい」派。人間の暖かみを大事にしたい。