なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

評価の妥当性

賞与の季節になった。これだけやったからこれくらいの対価はもらっていいだろうという考え方はプロフェッショナルだし全く異論はない。だけど、そこをちゃんと考えて仕事をしている(もしくはできる)ひとはどれくらいいるのだろう。人事の評価はインセンティブや給料にはねるのだけど、そもそも会社からいくら払えるかみたいな総額を決めるってとこはえいやだとすると、パイの大きさ変えちゃえば各人の絶対値なんてどうとでもなる。
各自に払う額は、1)会社から払える額を決める。2)配分比率を決める。で決まるけど、お金の感じ方は人によって違う。なので、事前に双方で握っておいた目標設定への達成率を根拠にこれくらいですというとってつけたような説明をしている。正当な評価をすべく、評価基準の妥当性と評価の妥当性をよりどころとしている。それはそれで正しいしよい。
だけど…それだけではないものを感じていて。賞与は増やせば増やすだけ会社のお金は減る。でもなぜか第三者に経費として払うときとは違う気持ちになる。評価というより感謝に近い。お金でしか報いることはできないから評価という行為をしてお金を渡しているのだけど、単純なキャッシュアウトではない。投資とも違う。これぐらい出すからまだいてくれとかいま以上にがんばってくれとかいう気持ちでもない。ただあなた方のおかげでこのお金が作られたから分けましょうという仲間への還元。評価って感じではない。労使関係の欠如なのか。対外的にはシビアに価格交渉するけど、社内でそれをやってもと…そのエネルギーあるなら外に向けろよとも思ってしまう。