なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

あえてするということ

何かをよいと思うときにはそこを掘り下げると自分が何を好んで何を好まないかがわかる。今年の六本木アートナイトでやっていたRed Ball Project(*) は自分にとってほんとうに素晴らしく。何が素晴らしいかというと、まずもって何の意味もないことだし、論理的にうまく説明がしにくいインスタレーションであること。あるはずのないでっかい赤いボールが街にいきなり現れることで変化が起きる。子どもはボールに体当たりしたりして遊ぶし、写真を撮って誰かに見せたくなるし、みんなちょっとテンションがあがる。Kurt Perschkeのステートメントにも、”the RedBall the work is able to access the imagination embedded in all of us.” “In that moment the person is not a spectator but a participant in the act of imagination. ”と語られている。プロジェクトを企画する人たちも創造的になっているし、観た方も普段あまりオンされないスイッチが確実に入る(と少なくともぼくは思う)。する必要がないことを一生懸命楽しむこと。それこそが遊ぶことで、遊ぶことは私たちの創造性を最大限に引き出してくれる。もちろんパブリックアートがあったとしても感じない人は通り過ぎるだけで、動かされない人もいる。ただ自分はそのちょっとした変化で楽しく豊かになるように思えるから、そこに関心があるのだと思う。

 

* https://www.redballproject.com/