なにそれ経営者のブログ

仕事と彼女と人生観

枠内の自由さ

イメージを描くというワークショップにいった。同じリンゴでも身のしまり具合、表面、重さ、味覚、音、それぞれ感じた色、感じた形で描いてみて最後に整える。デッサンは見たものをそのまま正確に描く技術。宮廷画家の時代とは違い、写実を人間がやる必要はない。見えないものを描くことの方が重要で。そのためには内面を掘り下げて感じ取る能力もトレーニングしないといけなくて、さらに感じ取ったことを言語化して人に伝わるように話すことも含め。その場限り、瞬間というものが、かけがえのないものでそれを閉じ込めることももちろん大事なのだけど、突き詰めていくと説明できてしまうので、説明できることは再現性があり、鮮度に欠けるというジレンマ。コントロールできないことを幅を持たせてコントロールするという落としどころが。色をキャンパスに叩きつけたりするのに近く。ある程度の予測はしながら自然に任せて泳がせることになっていくのか。

そういえば、ピカソの思考の過程でアップルはトレーニングしている(*)。フランスの美術館にそれは飾られているそうで、ピカソのエネルギッシュな作品をみても疲れないんだとか。

f:id:nanisoreblog:20191118213701j:image

*08.11.14 Fast Company "How apple uses Picasso to teach employees about product design"

https://www.fastcompany.com/3034240/how-apple-uses-picasso-to-teach-employees-about-product-design